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 ★ラグビ-大学選手権決勝戦・特別配信★

【史上初の6連覇を成し遂げた名門
 帝京大学ラグビ-部監督・岩出雅之さんの
 体験から掴んだ“指導者の条件”とは?】

 本日14時キックオフ予定の
 ラグビ-大学選手権決勝戦で、
 今年、史上初の7連覇に挑む
 帝京大学ラグビ-部。

 優勝経験のなかったチ-ムを、
 様々な困難を経て育て上げたのが
 帝京大学ラグビ-部監督・
 岩出雅之さんです。
 
 岩出さんが常勝チ-ムを作り上げる中で
 掴んだ、若い世代の可能性を引き出す
 “指導者の条件”とは――。

-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・

 2010年に初めての
 日本一の夢が実現したのは、
 その直前に1つの試練を
 乗り越えたことが
 大きかったと思います。

 前年の3月に1人の部員が
 自ら命を絶ったのです。
 
 その年は留年した5年生が
 3人いました。
 就職先は全員内定していたのですが、
 卒業するには
 単位が足りなかったんです。
 彼もその1人でした。

 いま思えば、最上級生として
 対抗戦グル-プで優勝し、
 チ-ムとして初めて
 大学選手権決勝を戦って、
 彼は自分のエネルギ-を
 使い果たしていました。

 そんな時、彼を一番理解し、
 支えなくてはいけないのは
 監督である僕だったのに、
 結果的に彼を支えることが
 できなかった。
 
 あの時はもう、
 俺はあいつの何を見ていたのか、
 と自分を責め続けました。
 
 他のメンバ-も辛い思いをしたと
 思います。
 
 皆からは随分非難され、
 しばらく練習ができない状態が
 続きました。

 いろんな誤解もあり、
 それまで互いに表面的にしか
 向き合っていなかったことを
 痛感しました。

 ですから意識してコミュニケ-ションを
 多くするようにしました。
 
 そして僕自身、
 本当に大切なものは何かと
 改めて深く考えました。
 
 スポ-ツをやるために集まっている
 集団ですけど、
 やっぱり大切なことは、
 いまを大切にすること。

 学生たちの未来に繋がるような
 いまをしっかり育ててやりたいと
 強く思いました。
 
  ・  ・  ・  ・  ・

 そういう中で頭に甦ってきたのは、
 教師としてまだ駆け出しの頃に
 ある大学の先生から聞いた
「教育四訓」というお話でした。

「乳児は肌を離すな。
 幼児は肌を離して手を離すな。
 少年は手を離して目を離すな。
 青年は目を離して心を離すな」

 学生たち一人ひとりに
 しっかり心を配り、
 それに応じた導き方のできる
 指導者でなければならない。

 そして大学の4年間という
 限られた期間に、勝利だけではなく、
 大切な体験を積むことのできる
 チ-ムでありたい。

 そのためにも、それまでのように
 指導者の考えとエネルギ-ばかりで
 引っ張るのではなく、
 彼らが主体的に行動していくチ-ムに
 転換していこうと考えました。

 その源になるのは上級生の姿です。
 上級生がよいお手本となって
 チ-ム全体をよい方向へ
 導いていけるチ-ムにしていこうと。
 
 具体的には、挨拶や掃除を
 4年生が率先してやる。

 自分のエネルギ-を
 他者貢献に使うことで
 自己研鑽を重ねていく姿を上級生が見せ、
 そこに刺激を受けた
 下級生たちも育っていく。

 そういうことが
 定着していったことで、
 優勝を果たし、
 連覇も実現できたと思います。

  ・  ・  ・  ・  ・

 自分がチ-ムを
 どこに導きたいと考えているのか、
 その視点がしっかりしていないと
 何も生まれないと思います。

 ただ目の前の勝利だけ見ているのと、
 学生たちの未来まで見てあげて
 いるのとでは、彼らの将来は
 まるで違ってくるでしょう。
 
 ですから指導者に
 努力や学習意欲のないチ-ムには
 未来はありません。

 指導者がこれぐらいでいいと
 考えたところで、
 学生たちの可能性を摘み、
 チ-ムの歩みも止まります。

 だから指導者は
 成長し続けなければならない
 というのが僕の哲学です。 

 学生はラグビ-がしたくて
 入ってきます。
 そこで指導者も同じように
 ラグビ-しか見ていなかったら、
 たぶんお互いにラグビ-のことだけで
 4年間は終わってしまいます。

 入り口はラグビ-でいいと思いますが、
 指導者が未来をしっかり見据えて
 指導することで、
 社会に出て生きる力を育むことが
 できると思うんですね。
  
  ・  ・  ・  ・  ・
 
 僕はいつも学生が卒業する時に 
 言うんです。

 この4年間が一番幸せだったと
 思うような人生にするなと。 
 卒業後ももっと大きな夢に
 挑んでほしいと。

 人間の脳ってすべてを
 コントロ-ルするんです。

 しかし現実的なことにすぐ反応して
 行動の幅を狭めてしまいがちです。
 
 ですから夢を大きく持つことで
 その幅を大きくするんです。
 
 大きな夢を抱くことによって
 内に秘められた力を
 引き出すことができる。
 
 ですから僕は指導者として、
 若い世代たちの可能性を
 大きく引き出すような指導者で
 ありたいんです。
 
 大学を出てからもっともっと
 社会で活躍して、
 幸せになってほしい。

 そのための根を大学の4年間で
 しっかり培っていきたいと
 願っています。

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「よいラガ-メンよりも
 よい人間を育てる」

 岩出雅之
(帝京大学ラグビ-部監督)

『致知』2014年10月号
 特集「夢に挑む」より

-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-
 
 人間学を学ぶ月刊誌『致知』は、
 今年、創刊37周年を迎えました!
 
 これからも人間学を探究し続け、
 仕事や人生に役立つ記事、
 心の糧になる言葉にをお届けします♪
 
 最新号(2月号)の特集テ-マは
【一生一事一貫】
 です!

-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-

~月刊『致知』最新号のラインナップ~
《特集:一生一事一貫》

「一筋の道を歩み続けて」

 今田洋輔
(「銀座久兵衛」2代目店主)
 &
 早乙女哲哉
(天ぷら「みかわ是山居」主人)
  
………………………………………………
 
「続けると、勝負の奥にある
 感動が掴める」

 加藤一二三(将棋9段)
 
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